「会いたい人には会えるうちに、行きたい所は行けるときに」
大学4年生も終盤に差し掛かり、新潟での暮らしも残り僅かとなった2019年の2月。講義が終わってからバイトまでの僅かな時間に高校時代の友人と珈琲を飲みに行くことにしました。
■YAMANOSHITA COFFEE
お店があるのは新潟市東区の山の下地区。新潟から北海道の小樽・苫小牧や敦賀を結ぶ新日本海フェリーのターミナルがあるエリアです。この辺りは新潟市の中でも鉄道の空白地域となっているため、お店を訪れる際はバスか車で行く必要があります。
お店の内装は木の落ち着いた雰囲気です。
実はこのお店のテーブルに憧れて、いま東京で暮らしている部屋のテーブルを自作しました。
YAMANOSHITA COFFEEさんは厳選されたシングルオリジンのコーヒーを楽しめる、いわゆるサードウェーブコーヒーのお店。
オーストラリアのメルボルンでコーヒーに出会ったオーナーが、現地で飲んだコーヒーを新潟にも届けたいという思いから2017年の3月にオープンしました。
ケニアとキャロットケーキを頂きました。
お店のコーヒー器具やお皿はKINTOのものが使われていました。デザイン性とシンプルさのバランスが良く、とても好みです。
食器からうかがえる「そこにかつてあった」人の存在。ロラン・バルトの著書『明るい部屋』の有名な一説とリンクします。
写真は、映像と全く異なる時間軸を持つことができるので面白いですね。
人口減少に苦しむ地方都市の中で新潟市も例外ではなく、働き世代の人口流出が少しずつ加速しています。そんな中で地元に戻ってお店を開く、まちに新たな風を起こすというのは非常に面白い取り組みです。
今回もコーヒー・カフェ好きの間では「山の下といえばYAMANOSHITA COFFEE」という認識が広まっていることでしょう。SNSの普及に伴って情報の伝達は以前より段違いに便利になりました。
人がいない・機会がない、というのは逆転の発想次第ではブルーオーシャンが広がっているわけです。とはいえ私が生まれ育ったのは所謂新興住宅地。まちの歴史はまだまだ浅い地域です。
ってことは、これから歴史を作っていけるってこと。やりたい放題じゃん!
これだからポジティブ思考はやめられない。
1杯のコーヒーから得られる気付きは無限大です。たまにはほっと一息、コーヒー飲みに行きましょう?