こんにちは。もの(@monono_16)です。
レンズの絞り値を問わず、また撮影時のシーンを問わず万能に使える感度400のフィルム。安価で手に入りやすかった富士フイルムの『業務用フィルム400』が廃盤になってから早1年以上が経ちます。
その後は同じく富士フイルムのPREMIUM400(なぜこっちを先に廃盤にしなかったのか)、LomographyのCN400、Kodak社のPortra400などを使う人が多いかと思います。先に挙げた三種に並んでよく目にするのが今回ご紹介する『Kodak Ultramax400』です。
『Kodak Ultramax400』とは
どんなフィルム?
アメリカのKodak社が製造する感度400の35mmネガフィルムです。一般的に24枚撮りと36枚撮りの2種類が販売されています。とても個人的な感想ですが、同じ現像代・スキャニング代であればたくさん撮れるほうが断然お得ですね。
案の定今回も10本セットがあります。まとめ買いによって24枚撮りよりも36枚撮りフィルムのほうが安価に手に入ります。
写りの特徴
一般的にネガフィルムで撮れる写真は淡く優しくといったイメージですが、この『Kodak Ultramax400』は比較的ビビッドに発色します。とはいっても 決して主張しすぎることは無く、被写体の持つ色のポテンシャルを存分に引き出してくれる写りをしてくれます。程よい粒子感もフィルムらしさを際立たせてくれます。
Kodakのフィルムはそのパッケージ(箱)の色とフィルムの特徴がリンクする、なんて通説もあるようですね。
『Kodak Ultramax400』作例
北海道 × NikonFM2
北欧です、って言われても信じられそうな一枚。
基本的に発色が良く、アンダー部分に青色がよく出ます。白色の被写体と相性がいいイメージです。
この果てしなく真っ直ぐ続く線路、いかにも北海道という感じ。
このロールの中で最もクセのあった1枚がこちら。目で見た光景以上に濃度の高い色彩になりました。適正露出〜若干アンダー目に撮影するとこのような写りをするのかもしれません。
学校の帰りにこんなパフェが食べられるお店羨ましい。
感度400 × 開放F1.4のおかげで、喫茶店の店内でもしっかり写ります。
ちょっとどこにピントがあるか分からなくなるのだけが難点。そしてケーキは食べかけ。
まとめ
今回掲載した作例はすべて真夏の北海道で撮影したもの。北国らしい冷涼な気候をよく現してくれています。
今回の現像は岩手にあるPrinet1さんにお願いしています。現像のオーダーが可能なエビスカメラさんや西村カメラさんで現像してもらうとまた違った仕上がりになるかもしれませんね。
快晴の日は感度100のフィルムに任せてこれからの冬の季節、特にくもり空の多い日本海側の地域では相性のいいフィルムではないでしょうか。ぜひお試しあれ。