こんにちは。ものです。
つい先日、美容師ブロガーのあめちゃん(@amedia_online)さんに髪を切ってもらいました。美容室の席に置いてあるのは、お客さんの年代に合わせてセレクトされた雑誌が一般的。ただこのお店は違いました。
髪切りに来たらカメラが転がってる…
不思議… pic.twitter.com/OJI2wzdS2P— もの (@monono_16) August 31, 2019
そして美容師さんといえば古着などのおしゃれな服を着ていることが多いはず…
右手にビール、左手にカメラ、胸には「レンズ沼」です。そうですよね、自由が丘だけでも150件以上あると言われている美容室の中で個性を打ち出していくのはとても大切なことなんだと思います。
この日は大いにフジのカメラの話で盛り上がりました。久しぶりにフジを使ってみたいと思った私は翌朝いちばんで六本木にあるフジフィルムスクエアへと向かいました。
今回の組み合わせ
今回はサブ機として有能と評判高いX-T30と、以前来たときには在庫がなかったXF35mm F1.4をレンタル。35mmは銘玉としても人気なので、実際に使ってみたいと思っていました。
2点合計で20万円コースか…リッチだな…
今回のフィルムシミュレーション
あめちゃんさんのブログを参考にしながら、クラシッククロームをベースに設定してみました。
○ ハイライト +1
○ シャドー ±0
○ カラー +1
○ シャープネス +3
○ ノイズリダクション ±0
○ ダイナミックレンジ 200%
カリッとした仕上がりが好きなのでシャープネスは+3に。敢えてシャドーは上乗せせず、クラシッククローム標準の色乗りを楽しんでみます。
ボルタンスキー展へ
国立新美術館で開催されていた クリスチャン・ボルタンスキー展へ行ってきました。ボルタンスキーは空間全体をデザインする作品が多く、鑑賞者は彼の世界観の中で様々な解釈のもと作品を楽しむことが出来ます。
白と黒、光と闇、現実と虚構。生と死を表すボルタンスキーのインスタレーションは
資格的要素の多い展示の中で突然現れた「来世」の2文字。この展示のテーマは「Lifetime」です。
国立新美術館内をスナップ
窓から差し込む光の多い国立新美術館。この透明感と弧を描く建築から何かを感じる…なんだろうこの気持ち…とぼんやり考えていたら見つけたのは「水槽の中」みたいって印象。
外から差し込む光と、波打つように広がる壁。そこを赤いワンピースなんて着て歩いちゃったらまるで金魚の気持ちになれんじゃないか、なんて。
芸術鑑賞したあとは何だか感性が研ぎ澄まされた錯覚に陥ることもしばしばあります。
シャドウは潰れきらず、かといってハイライトのバランスも良く。
他のメーカーに比べて白と黒・明と暗の表現が豊かに感じられます。これまで長い間フィルムづくりを手掛けてきたフジの技工の高さゆえの描写力ではないでしょうか。
白と黒の絶妙なバランスを保ちつつ、赤や黄色などのビビッドな色も決して落とさない。その色彩感の捉え方こそ、多くの人が富士フィルムにハマるツボなのでしょう。
X-T30を使ってみて…
グリップ部が薄くカメラを構えた時に少し安定しなさはあるものの、この軽さで持ち出せるフジのカメラというのはライトに使いやすいと感じました。35mm F1.4との組み合わせも使いやすく、少荷物で出かける日にもサクッと持ち出せる大きさです。
撮って出しの色でばっちり決まるのがフジの最大の強みですね。私もまたいつか、フジのカメラと旅行へ出たいものです。