『ADOX Silvermax100』幅広いラティチュードが特徴のドイツ製フィルム【作例あり】

『ADOX Silvermax100』幅広いラティチュードが特徴のドイツ製フィルム【作例あり】

2019年11月21日

こんにちは。もの(@monono_16)です。

普段から気軽に使えるカラーネガフィルムと比べて、「なかなか使うタイミングがない」「どんな風に撮れるのか分からない」「難しそう…」と少し敬遠されがちな白黒フィルム。

確かに、近くのお店で即日現像出来ないし、現像が仕上がるまでどう写ってるかの想像もつきづらい。それでも多くの人に愛されるのが白黒写真です。

ちなみに白黒フィルムは作例検索すると現像の仕方や小難しい話が列挙されてることが多いので、このブログではサクッと紹介していきます

(2020.05.21 追記)

ADOX Silvermaxは生産終了となってしまったため、現在流通している在庫が終わり次第入手不可となっているそうです。

『ADOX Silvermax100』とは

どんなフィルム?

フィルム写真は、またの名を銀塩写真といいますね(とても大雑把)。その名の通り銀塩(ハロゲン化銀)を感光材料として使用し、像を焼き付けます。

この『ADOX Silvermax100』はその名の通りSilverがmax。一般的なフィルムよりも銀の含有量が非常に高く、他のフィルムよりもずば抜けた階調表現を可能としています。

写りの特徴

飛びもしないし、潰れもしない。たった白と黒の二色で表現されているはずなのに、他の白黒フィルムに比べて表現力に富んだ写りをします。色を色としてしっかり捉え、濃厚に描写してくれます。

特に空の写り。単色に見える中に階調が存在しているのが分かりますし、雲もしっかり写っています。程よいシャープ感はいい意味で白黒フィルムらしさが無いかもしれません。

『ADOX Silvermax100』作例

@茨城:大洗〜鹿嶋

NikonFM2 + AI Nikkor 50mm f1.4/S

NikonFM2 + AI Nikkor 50mm f1.4/S

空の下の方に雲、しっかり見えますね。

NikonFM2 + AI Nikkor 50mm f1.4/S

NikonFM2 + AI Nikkor 50mm f1.4/S

外の明るいところから屋根裏の暗いところまで、全部描写しきっているのがすごい。

NikonFM2 + AI Nikkor 50mm f1.4/S

閉店セールも待ったなしの大売り出し。

NikonFM2 + AI Nikkor 50mm f1.4/S

NikonFM2 + AI Nikkor 50mm f1.4/S

@東京:中目黒

NikonFM2 + AI Nikkor 50mm f1.4/S

NikonFM2 + AI Nikkor 50mm f1.4/S

NikonFM2 + AI Nikkor 50mm f1.4/S

NikonFM2 + AI Nikkor 50mm f1.4/S

ベランダの柵が好きで、よく撮りがち。

@仙台

NikonFM2 + AI Nikkor 50mm f1.4/S

電車の中から薄暗い駅のホーム、感度100でも何とか撮れます…!

NikonFM2 + AI Nikkor 50mm f1.4/S

NikonFM2 + AI Nikkor 50mm f1.4/S

仙台の大好きなカフェ、NORTHFIRLDS SENDAIへ行った日のこと。

http://mono16.com/2019/09/04/northfirlds_sendai/

NikonFM2 + AI Nikkor 50mm f1.4/S

NikonFM2 + AI Nikkor 50mm f1.4/S

普段GRのハイコントラスト白黒に慣れているせいもあって、こう優しい白黒の写りはなんだか不思議な感じがします。

NikonFM2 + AI Nikkor 50mm f1.4/S

まとめ

デジタルカメラに比べて階調が豊かと言われるネガフィルムですが、その中でも群を抜いて描写力に優れている『ADOX Silvermax100』。まだ白黒フィルムで撮ったことがない人も、普段から撮ってはいるけどまだ使ったことがない、って人にも広くおすすめです。

この階調は一度撮ったら癖になります、何度も何度も見返すほどの美しさですね。

なかなかお店で出会えることはないので、見かけたら買いの一本ですよ。