こんにちは。もの(@monono_16)です。今日ももくもくとフィルムを紹介していきます。
ところで、ふと目に止まったこちらのツイート。
どうやら業務用フィルムが生産中止になりそうだ。今日、業界の人2人から情報が寄せられた。メーカーは「知らない」とのことなので、ウラは取れていない。しかし春の大幅値上げで業務用フィルムは全く売れていない。当店でも売れているのはC200だ。アイテムの急速な縮小に危機感を覚える。 pic.twitter.com/qw2A02afr6
— ぷりんと工房 小仲台 (@Printkoubou0209) November 11, 2019
遂に業務用フィルム生産中止の噂が聞こえ始めてきました。最近では富士フイルム製の135フィルムも価格改定(実質値上げ)が続いており、じゃんじゃか買えるような値段設定ではなくなってきました。
とはいえ、現行のフィルムが無くなってしまうのは、フィルム写真を好んで撮る者ととしては悲しいもの。悲しんでいても仕方なく、自分たちに出来ることはそのフィルムを使い続けること。
今回はそんな背景もあって、『FUJIFILM 業務用100』フィルムをご紹介していこうと思います。
『FUJIFILM 業務用100』とは
どんなフィルム?
『FUJIFILM 業務用100』は、その名の通り業務用フィルム。かつてフィルム写真が一般的だった頃に、町の写真館などで記念写真・イベント写真を問わず利用されていました。
業務用、と名はついていますが一般の方でも購入可能です。実際に中身はFUJIFILM100と変わらないって言われていますし…。
ビックカメラやヨドバシカメラなどの大手量販店では取り扱っているところが少ないですが、写真屋さん・カメラ屋さんでは取り扱っているところが多いイメージです。探すのに困ったら、まずは近くのカメラのキタムラに駆け込んでみよう。
写りの特徴
時にはあっさり、時にはこってりと色のノリに開きがあるのが特徴です。特に晴天下での撮影時は仕上がりが大きく分かれます。
とはいえ、度の強すぎない色の濃さは一方でフィルムらしさも感じさせてくれます。強いて言えば、富士フィルムのフィルム全体的に言えるようなマゼンダ色が少し強く出るイメージです。
北海道にて × Nikon FM2
夏の北海道とはいえ、8月の昼間は汗かくほど。朝・夕との寒暖差が本州のものより大きい感じがしました。
最近このレンズが手に馴染んできたおかげで、すっとピントを合わせられるようになりました。
カラーネガフィルム独特のラティチュードの広さ。白飛びすることなく・黒つぶれすることなく撮影できるのはフィルム写真ならではの楽しめるポイントです。
東京にて × Nikon FM2
こうやって見ると黄色の発色に少しクセがある気がしてきました。強く色が出がちですね。
たまに色ノリがめちゃくちゃあっさりする時もある。
感度100フィルムの良いところは、外が明るくても比較的絞って撮影できるところですね。業務用フィルムで撮影している時はF値が2.8より下のことが多いです。
富士フイルム独特の暖色の暖かさ、シャドウ部の緑の乗り方は個人的にとても好みです。
まとめ
風景・人物を問わず撮影に適している業務用100フィルム。日差しが強く、天気のいい日はこのフィルムの得意とするシチュエーションです。日本海側の冬は曇り空が多く なかなか感度100のフィルムは出番がありませんが、太平洋側の冬は暖かい日差しがさすことが多いのでたくさんお世話になりそうです。
今回の写真はすべて岩手県のラボ Prinet1 さんにお願いをしています。比較的しっかりとした焼付け・スキャニングとコスパの良さから毎度お世話になっています。